ホワイトバランスを調整する

照明の色温度に応じてホワイトバランスを調整します。撮影の状況に応じて調整モードを選択できます。

光源によって光の色(色温度)が異なるため、被写体を照らす主要な光源が変わったときは、ホワイトバランスを再調整してください。

GY-HM200_WhiteBalance

自動ホワイトバランスモード(FAW:Fulltime Auto White balance)

[FULL AUTO]ボタンを長押ししてフルオートモードをオフにする
[WHT.BAL B/A/PRST]切換スイッチの3ポジションのいずれかに、“FAW”(自動ホワイトバランス)を割り付ける

[カメラ機能] arrowR [FAW]項目で“A”、“B”または“PRST”のいずれかの位置に割り付けられます。

“FAW”を割り付けたポジションを[WHT BAL B/A/PRST]ホワイトバランス切換スイッチで選択すると自動ホワイトバランスモードとなり、被写体の照明色温度に応じて適切なホワイトバランスになるよう、自動的に調整します。

ご注意

[FAW]の精度は[AWB](オートホワイトバランス)より劣ります。

[FAW]モードで電源を入れると、色合いが安定するまで約15秒かかります。

メモ

[FULL AUTO]ボタンを長押ししてフルオートモードにした場合も自動ホワイトバランスモードになりますが、その場合はアイリス・ゲイン・シャッターも強制的にオートモードになります。

フルオートモードでは、[WHT.BAL B/A/PRST]切換スイッチでのホワイトバランス切り換え操作が無効となります。

[カメラ機能] arrowR [ユーザーボタン機能設定] arrowR [AE/FAWロック]項目を“AE/FAW”または“FAW”に設定した場合、自動ホワイトバランスモード 時、[AE/FAWロック]を割り付けたユーザーボタンを押すと、その時点のホワイトバランスに固定できます。

ユーザーボタンに[ホワイトバランス]を割り付けている場合、そのボタンを押すと、FAWペイント調整画面が表示されます。

FAWペイント調整

自動調整されたホワイトバランスを、微調整することができます。

[カメラ設定] arrowR [ホワイトバランス] arrowR [FAWペイント]項目を選択し、セットボタン( REC button )を押す

FAWペイント調整画面が表示されます。

FAWPaint_01_890
R値とB値を調整する

十字ボタン( U_botton D_botton )でRの値、十字ボタン( L_botton R_botton )でBの値を調整します。

WhitePaint_890
セットボタン( REC button )を押す

[ホワイトバランス]画面に戻ります。

FAWPaint_02_890

手動ホワイトバランスモード(手動切り換え)

[FULL AUTO]ボタンを長押ししてフルオートモードをオフにする

[WHT.BAL B/A/PRST]切換スイッチで、“PRST”(プリセットモード)、“A”(メモリーAモード)、“B”(メモリーBモード)を選択できます。

メモ

[カメラ機能] arrowR [FAW]項目でフルオートホワイトバランス機能を[A]、[B]または[PRST]のいずれかの位置に割り付けられます。

FAW(フルタイムオートホワイトバランス)モードの場合は、映像の色温度をサンプリングして適切なホワイトバランスになるように自動的に調整されます。

プリセットモード(PRST)

本機は、色温度を2種類登録し、[AWB/9]ボタンで色温度を切り換えることができます。

[AWB/9]ボタンの代わりに、[AWB]を割り付けたユーザーボタンも使用できます。

出荷設定:

[PRESET 色温度1]:

3200K

[PRESET 色温度2]:

5600K

[WHT.BAL B/A/PRST]切換スイッチを“PRST”に設定する
[AWB/9]ボタンを押す

[AWB/9]ボタンを押すたびに、色温度が切り換わります。
(“PRESET 色温度1” arrowLR “PRESET 色温度2”)

[PRESET 色温度1]、[PRESET 色温度2]の値を設定する

プリセットモードでの2種類の色温度は、それぞれメニューで変更できます。

[PRESET 色温度1]または[PRESET 色温度2]メニューを開く

[カメラ設定] arrowR [ホワイトバランス] arrowR [PRESET 色温度1]項目および[PRESET 色温度2]項目を選択し、セットボタン( REC button )を押します。

色温度設定画面が表示されます。

WhiteBalance
色温度を選択する

設定値から選ぶ場合(色温度選択画面)十字ボタン( U_botton D_botton )で色温度を選択します。
[設定値:7500K、6500K、5600K、5200K、4800K、4200K、3200K、3000K、2800K]

さらに細かい数値で設定したい場合(色温度詳細選択画面)

十字ボタン( R_botton )を押し、色温度詳細選択画面を表示させます。

十字ボタン( U_botton D_botton )で色温度を選択します。
[設定値:2300K~15000K(100K刻み)]

メモ

色温度選択画面と色温度詳細選択画面は、十字ボタン( R_botton )で切り換えられます。

ユーザーボタンに[ホワイトバランス]を割り付けてある場合、そのボタンを押すと、色温度選択画面が表示されます。

メモリーA モード(A)、メモリーB モード(B)

メモリーAまたはメモリーBに保存されたホワイトバランス状態になります。

[WHT.BAL B/A/PRST]切換スイッチが“A”または“B”にあるとき、[AWB/9]ボタンを押しオートホワイトバランスを実行すると、ホワイトバランスが自動調整され、調整値がメモリーAまたはメモリーBに保存し直されます。

[AWB/9]ボタンの代わりに、[AWB]を割り付けたユーザーボタンも使用できます。

カメラの準備をする
[POWER ON/OFF]スイッチを“ON”に設定する
[FULL AUTO]ボタンを長押しして“OFF”に設定する
[IRIS A/M]ボタンを押し、オートモードにする
照明に合わせて、[ND FILTER]スイッチを設定する
[WHT.BAL B/A/PRST]切換スイッチを“A”か“B”に設定する
画面の中心付近に被写体と同じ照明条件で白いものを置き、ズームアップして画面に白を映す
[AWB/9]ボタンを押す

オートホワイトバランスが起動するとホワイト検出枠が表示されます。枠いっぱいに白が映るようにしてください。

オートホワイトバランス起動中は、“A<  AWB  >”または“B<  AWB  >”が画面に表示されます。( AWB マークは点滅)

正しくホワイトバランスがとれると、現在のおおよその色温度が表示されます。

GY-HM200_AutoWite_Ope02
ご注意

金属など、反射光の強い被写体を置かないでください。正しくホワイトバランスがとれないことがあります。

被写体の色が一色しかない場合や、白が少ないなどオートホワイトバランス機能の調整範囲を超えている場合は適正なホワイトバランスがとれません。

エラーメッセージ

オートホワイトバランス調整が正常に終了しなかった場合、下記のようなメッセージが約3秒間表示されます。

メッセージ

状態

オートホワイトバランス ※ 被写体不良です
(※AまたはB)

被写体の白が少ないときや色温度が適正でないときなどに表示されます。

白い被写体に変更し、ホワイトバランスを取り直してください。

オートホワイトバランス ※ 光量不足です
(※AまたはB)

照明が暗いときに表示されます。照明を明るくしてホワイトバランスを取り直してください。

オートホワイトバランス ※ 光量過剰です
(※AまたはB)

光量過剰です。

照明が明るすぎるときに表示されます。照明を暗くしてホワイトバランスを取り直してください。

ホワイトペイント調整

メモリーAまたはメモリーBに保存されたホワイトバランスを微調整することができます。

[カメラ設定] arrowR [ホワイトバランス] arrowR [AWBペイント]項目を選択し、セットボタン( REC button )を押す

ホワイトペイント調整画面が表示されます。

WhitePaint00_890
R値とB値を調整する

十字ボタン( U_botton D_botton )でRの値、十字ボタン( L_botton R_botton )でBの値を調整します。

WhitePaint_890
セットボタン( REC button )を押す

[ホワイトバランス]画面に戻ります。

WhitePaint02_890
メモ

オートホワイトバランスを実行すると、通常ホワイトペイント調整値はクリアされますが、 [カメラ設定] arrowR [ホワイトバランス] arrowR [AWB後ペイント解除]を“切”にした場合、オートホワイトバランスを実行してもクリアされません。

ユーザーボタンに[ホワイトバランス]を割り付けてある場合、そのボタンを押すと、AWBペイント調整画面が表示されます。