照明の色温度に応じてホワイトバランスを調整します。撮影の状況に応じて調整モードを選択できます。
ホワイトバランスを調整する
TOP光源によって光の色(色温度)が異なるため、被写体を照らす主要な光源が変わったときは、ホワイトバランスを再調整してください。
手動ホワイトバランスモード(手動切り換え)
[WHT BAL B/A/PRESET]選択スイッチでホワイトバランスを選択します。
[WHT BAL B/A/PRESET]選択スイッチで、“PRESET”(プリセットモード)、“A”(メモリーAモード)、“B”(メモリーBモード)を選択できます。
スイッチに割り当てられている値が、画面に表示されます。
本機の[FULL AUTO ON/OFF]スイッチが“ON”のときは、“FAW”固定になります。
プリセットモード(PRESET)
本機は、色温度を2種類登録し、[ ]ボタンで色温度を切り換えることができます。
(出荷設定:“3200K” “5600K”)
[ ]ボタンを押すたびに、色温度が切り換わります。
(“PRESET色温度1” “PRESET色温度2”)
[PRESET色温度1]、[PRESET色温度2]の値を設定する
プリセットモードでの2種類の色温度は、それぞれメニューで変更できます。
[メインメニュー] [カメラ設定] [ホワイトバランス] [PRESET色温度1]項目および[PRESET色温度2]項目を選択し、セットボタン( )を押します。
色温度設定画面が表示されます。
設定値から選ぶ場合(色温度選択画面)十字ボタン( )で色温度を選択します。
[設定値:7500K、6500K、5600K、5200K、4800K、4200K、 3200K、3000K、2800K]
さらに細かい数値で設定したい場合(色温度詳細選択画面)
十字ボタン( )を押し、色温度詳細選択画面を表示させます。
十字ボタン( )で色温度を選択します。
[設定値:2300K~15000K(100K刻み)]
色温度選択画面と色温度詳細選択画面は、十字ボタン( )で切り換えられます。
ユーザーボタンに[ホワイトバランス]を割り付けてある場合、割り付けたユーザーボタンを押すと、色温度選択画面が表示されます。
メモリーA モード(A)、メモリーB モード(B)
メモリーAまたはメモリーBに保存されたホワイトバランス状態になります。
[WHT BAL B/A/PRESET]選択スイッチが“A”または“B”にあるとき、[ ]ボタンを押しオートホワイトを実行すると、ホワイトバランスが自動調整され、調整値がメモリーAまたはメモリーBに保存し直されます。
オートホワイトバランスが起動するとホワイト検出枠が表示されます。枠いっぱいに白が映るようにしてください。
オートホワイトバランス起動中は、“A< >”または“B< >”が画面に表示されます。( マークは点滅)
正しくホワイトバランスがとれると、現在のおおよその色温度が表示されます。
金属など、反射光の強い被写体を置かないでください。正しくホワイトバランスがとれないことがあります。
被写体の色が一色しかない場合や、白が少ないなどオートホワイトバランス機能の調整範囲を超えている場合は適正なホワイトバランスがとれません。
エラーメッセージ
オートホワイトバランス調整が正常に終了しなかった場合、下記のようなメッセージが約3秒間表示されます。
メッセージ |
状態 |
---|---|
オートホワイトバランス ※
被写体不良です |
被写体の白が少ないときや色温度が適正でないときなどに表示されます。 白い被写体に変更し、ホワイトバランスを取り直してください。 |
オートホワイトバランス ※
光量不足です |
照明が暗いときに表示されます。照明を明るくしてホワイトバランスを取り直してください。 |
オートホワイトバランス ※
光量過剰です |
光量過剰です。 照明が明るすぎるときに表示されます。照明を暗くしてホワイトバランスを取り直してください。 |
ホワイトペイント調整
メモリーAまたはメモリーBに保存されたホワイトバランスを微調整することができます。
ホワイトペイント調整画面が表示されます。
十字ボタン( )でRの値、十字ボタン( )でBの値を調整します。
[ホワイトバランス]画面に戻ります。
[ ]を実行すると、通常ホワイトペイント調整値はクリアされますが、[メインメニュー] [カメラ設定] [ホワイトバランス] [AWB後ペイント解除]を“切”にした場合、[ ]を実行してもクリアされません。
ユーザーボタンに[ホワイトバランス]を割り付けてある場合、割り付けたユーザーボタンを押すと、AWBペイント調整画面が表示されます。
自動ホワイトバランスモード(FAW:Fulltime Auto White balance)
側面操作パネルの[WHT BAL] ボタンを押して、自動ホワイトバランスモードにします。
画面に“<FAW>”が表示されます。
本機の[FULL AUTO ON/OFF]スイッチを“ON”にすると自動ホワイトバランスモードとなり、被写体の照明色温度に応じて適切なホワイトバランスになるよう、自動的に調整します。
この場合、[WHT BAL B/A/PRESET]選択スイッチでのホワイトバランス切り換え操作は無効となります。
[FAW]の精度はオートホワイトバランスより劣ります。
[FAW]モードで電源を入れると、色合いが安定するまで約15秒かかります。
[メインメニュー] [カメラ機能] [ユーザーボタン機能設定] [AEロック]項目を“AE/WB”に設定した場合、自動ホワイトバランスモード 時、[AEロック]を割り付けたユーザーボタンを押すと、その時点のホワイトバランスに固定できます。
ユーザーボタンに[ホワイトバランス]を割り付けてある場合、割り付けたユーザーボタンを押すと、FAWペイント調整画面が表示されます。
FAWペイント調整
自動調整されたホワイトバランスを、微調整することができます。
FAWペイント調整画面が表示されます。
十字ボタン( )でRの値、十字ボタン( )でBの値を調整します。
[ホワイトバランス]画面に戻ります。