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モバイルユーザーガイド

ホワイトバランスを調整する

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照明の色温度に応じてホワイトバランスを調整します。撮影の状況に応じて調整モードを選択できます。

光源によって光の色(色温度)が異なるため、被写体を照らす主要な光源が変わったときは、ホワイトバランスを再調整してください。

WhiteBalance_890

手動ホワイトバランスモード(手動切り換え)

[WHT.BAL B/A/PRESET]切換スイッチでホワイトバランスを選択します。

[WHT.BAL B/A/PRESET]切換スイッチで、“PRESET”(プリセットモード)、“A”(メモリーAモード)、“B”(メモリーBモード)を選択できます。

[戻る]を選択し、セットボタン( REC button )を押し[ホワイトバランス]メニューに戻ります。

メモ

[カメラ機能] arrowR [FAW]項目でフルオートホワイトバランス機能を[A]、[B]または[PRESET]のいずれかの位置に割り付けられます。

FAW(フルオートホワイトバランス)モードの場合は常時、映像の色温度をサンプリングして適切なホワイトバランスになるように自動的に調整されます。

[カメラ機能] arrowR [FULL AUTO] arrowR [ホワイトバランス]項目が“FAW”に設定してあり、本機の[FULL AUTO]スイッチが“ON”のときは、“FAW”固定になります。

プリセットモード(PRESET)

本機は、色温度を2種類登録し、“AWB”を割り付けたユーザーボタンで色温度を切り換えることができます。
(出荷設定:“3200K” arrowLR “5600K”)

“AWB”を割り付けたユーザーボタンを押すたびに、色温度が切り換わります。
(“PRESET色温度1” arrowLR “PRESET色温度2”)

[WHT.BAL B/A/PRESET]切換スイッチを“PRESET”に設定する
“AWB”を割り付けたユーザーボタンを押す

[PRESET色温度1]、[PRESET色温度2]の値を設定する

プリセットモードでの2種類の色温度は、それぞれメニューで変更できます。

[PRESET色温度1]または[PRESET色温度2]メニューをひらく

[メインメニュー] arrowR [カメラ設定] arrowR [ホワイトバランス] arrowR [PRESET色温度1]項目および[PRESET色温度2]項目を選択し、セットボタン( REC button )を押します。

色温度設定画面が表示されます。

WhiteBalance_890
色温度を選択する

設定値から選ぶ場合(色温度選択画面)十字ボタン( U_botton D_botton )で色温度を選択します。
[設定値:7500K、6500K、5600K、5200K、4800K、4200K、 REC button 3200K、3000K、2800K]

さらに細かい数値で設定したい場合(色温度詳細選択画面)

十字ボタン( R_botton )を押し、色温度詳細選択画面を表示させます。

十字ボタン( U_botton D_botton )で色温度を選択します。
[設定値:2300K~15000K(100K刻み)]

メモ

色温度選択画面と色温度詳細選択画面は、十字ボタン( R_botton )で切り換えられます。

ユーザーボタンに[ホワイトバランス]を割り付けてある場合、割り付けたユーザーボタンを押すと、色温度選択画面が表示されます。

メモリーA モード(A)、メモリーB モード(B)

メモリーAまたはメモリーBに保存されたホワイトバランス状態になります。

[WHT.BAL B/A/PRESET]切換スイッチが“A”または“B”にあるとき、“AWB”を割り付けたユーザーボタンを押しオートホワイトを実行すると、ホワイトバランスが自動調整され、調整値がメモリーAまたはメモリーBに保存し直されます。

カメラの準備をする
[POWER ON/OFF]スイッチを“ON”に設定する
レンズの[IRIS A/M]モード切換スイッチを“A”にする
[FULL AUTO ON/OFF]スイッチを“OFF”に設定する
照明に合わせて、[ND FILTER]スイッチを設定する
[WHT.BAL B/A/PRESET]切換スイッチを“A”か“B”に設定する
画面の中心付近に被写体と同じ照明条件で白いものを置き、ズームアップして画面に白を映す
[AWB/9](オートホワイトバランス)ボタンを押す

オートホワイトバランスが起動するとホワイト検出枠が表示されます。枠いっぱいに白が映るようにしてください。

オートホワイト起動中は、“A< AWB >”または“B< AWB >”が画面に表示されます。( AWB マークは点滅)

正しくホワイトバランスがとれると、現在のおおよその色温度が表示されます。

AutoWite_Ope02_890
ご注意

金属など、反射光の強い被写体を置かないでください。正しくホワイトバランスがとれないことがあります。

被写体の色が一色しかない場合や、白が少ないなどオートホワイトバランス機能の調整範囲を超えている場合は適正なホワイトバランスがとれません。

エラーメッセージ

オートホワイトバランス調整が正常に終了しなかった場合、下記のようなメッセージが約3秒間表示されます。

メッセージ

状態

オートホワイトバランス ※ 被写体不良です
(※AまたはB)

被写体の白が少ないときや色温度が適正でないときなどに表示されます。

白い被写体に変更し、ホワイトバランスを取り直してください。

オートホワイトバランス ※ 光量不足です
(※AまたはB)

照明が暗いときに表示されます。照明を明るくしてホワイトバランスを取り直してください。

オートホワイトバランス ※ 光量過剰です
(※AまたはB)

光量過剰です。

照明が明るすぎるときに表示されます。照明を暗くしてホワイトバランスを取り直してください。

ホワイトペイント調整

メモリーAまたはメモリーBに保存されたホワイトバランスを微調整することができます。

[メインメニュー] arrowR [カメラ設定] arrowR [ホワイトバランス] arrowR [AWBペイント]項目を選択し、セットボタン( REC button )を押す

ホワイトペイント調整画面が表示されます。

WhitePaint00_890
R値とB値を調整する

十字ボタン( U_botton D_botton )でRの値、十字ボタン( L_botton R_botton )でBの値を調整します。

WhitePaint_890
セットボタン( REC button )を押す

[ホワイトバランス]画面に戻ります。

WhitePaint02_890
メモ

[AWB]を実行すると、通常ホワイトペイント調整値はクリアされますが、[メインメニュー] arrowR [カメラ設定] arrowR [ホワイトバランス] arrowR [AWB後ペイント解除]を“切”にした場合、[AWB]を実行してもクリアされません。

ユーザーボタンに[ホワイトバランス]を割り付けてある場合、割り付けたユーザーボタンを押すと、AWBペイント調整画面が表示されます。

自動ホワイトバランスモード(FAW:Fulltime Auto White balance)

[WHT.BAL B/A/PRESET]切換スイッチの3ポジションのいずれかに、“FAW”(自動ホワイトバランス)を割りつける

[カメラ機能] arrowR [FAW]項目で[A]、[B]または[PRESET]のいずれかの位置に割り付けられます。

画面に“<FAW>”が表示されます。

本機の[FULL AUTO ON/OFF]スイッチを“ON”にすると自動ホワイトバランスモードとなり、被写体の照明色温度に応じて適切なホワイトバランスになるよう、自動的に調整します。

この場合、[WHT.BAL B/A/PRESET]切換スイッチでのホワイトバランス切り換え操作は無効となります。

WhiteBalance_02_890
ご注意

[FAW]の精度はオートホワイトバランスより劣ります。

[FAW]モードで電源を入れると、色合いが安定するまで約15秒かかります。

メモ

[メインメニュー] arrowR [カメラ機能] arrowR [ユーザーボタン機能設定] arrowR [AEロック]項目を“AE/WB”に設定した場合、自動ホワイトバランスモード 時、[AEロック]を割り付けたユーザーボタンを押すと、その時点のホワイトバランスに固定できます。

[カメラ機能] arrowR [FULL AUTO] arrowR [ホワイトバランス]項目を“スイッチ設定に従う”に設定すると、[WHT.BAL B/A/PRESET]切換スイッチでホワイトバランスを切り換えることができます。

ユーザーボタンに[ホワイトバランス]を割り付けてある場合、割り付けたユーザーボタンを押すと、FAWペイント調整画面が表示されます。

FAWペイント調整

自動調整されたホワイトバランスを、微調整することができます。

[メインメニュー] arrowR [カメラ設定] arrowR [ホワイトバランス] arrowR [FAWペイント]項目を選択し、セットボタン( REC button )を押す

FAWペイント調整画面が表示されます。

FAWPaint_01_890
R値とB値を調整する

十字ボタン( U_botton D_botton )でRの値、十字ボタン( L_botton R_botton )でBの値を調整します。

WhitePaint_890
セットボタン( REC button )を押す

[ホワイトバランス]画面に戻ります。

FAWPaint_02_890

ホワイトシェーディングの調整

レンズを変更した場合などに行う必要があります。

画面中央でホワイトバランスが取れている場合でも、画面の上や下で取れていないことがあります。
その場合、画面上に緑や黄の色がつくことがあります。これはレンズの特性によるものです。この現象の補正を、ホワイトシェーディング調整といいます。

ホワイトバランス調整後にこの調整を行なってください。

WhiteShading_890

調整前の準備

カメラのホワイトバランスを取る
下記のようにカメラレンズのコントロールを設定する
アイリスを適正な明るさになるようにF4.0またはそれより絞ります。
F4.0でも明るさが足りない場合、照明などで適正な明るさにしてください。
ズームレンズの場合は、ズーム調整範囲の真ん中にセットします。
光源が均一のパターンボックスまたは、照明を均一に照らした、白色(無地)の紙を、モニター画面いっぱいに映す
モニターのクロマレベルを最大に設定する
モニター画面を確認する

画面上面と画面下面に色がついてなければ調整の必要はありません。

画面上面が緑っぽく下面が赤っぽい、または画面上面が赤っぽく下面が緑っぽい場合は、この調整を続けます。

ホワイトシェーディングを調整する

[メインメニュー] arrowR [カメラ設定] arrowR [ホワイトバランス] arrowR [シェーディング]項目を“入”に設定する
[シェーディング]項目で、[調整...]を選択し、セットボタン( REC button )を押す

ホワイトシェーディング調整画面が表示されます。

WhiteShading_890_02
[OIS/1]ボタンを押し、自動調整する

R、G、B各チャンネルでおおよそ評価値レベルメーターの値が中央値よりも±1程度の誤差レベルまで合わせ込むことができます。

手動で調整する

自動で調整を行なったあと、さらに手動で調整したい場合は下記手順で行います。

調整はG(緑)のみ行うことをおすすめします。

必要ない場合は手順 Step7 で調整を終了します。

十字ボタン( L_botton R_botton )で[R]/[G]/[B]の調整したい項目を選択する
十字ボタン( U_botton D_botton )で設定値を変更する

設定用スライダーバー横の評価値レベルメーターを見ながら調整します。

調整しているチャンネルの評価値が中央値より大きい場合は十字ボタン( D_botton )、中央値より小さい場合は十字ボタン( U_botton )で評価値がおおよそメーターの中央になるよう設定します。

セットボタン( REC button )を押し、設定を記憶させる

必ずセットボタン( REC button )を押し、設定を記憶させます。

[CANCEL]ボタンを押すと、設定を破棄し上位メニュー画面に戻ります。

メモ

評価値が変化するのは十字ボタン( U_botton D_botton )を押してから多少遅れがあります。

設定値を大きくすると、底面の色が抑えられ、上面の色が強調されます。

以下の場合、調整不可となり、エラー表示されます。

上下の枠内のレベルが露出過多のとき

上下の枠内のレベルが露出不足のとき

上下の枠内のレベルで著しくレベルの差異があるとき

評価値とは:
LCDモニターまたはビューファインダーの上部と下部の評価値検出枠内のR、G、B各チャンネルの平均値を比較した値(上部と下部の差分)です。
上部が下部より大きいと評価値レベルメーターが中央より上に表示され、上部が下部より小さいと評価値レベルメーターが中央より下に表示されます。
評価値がおおよそメーターの中央になるよう設定してください。

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