ネットワーク配信についてのご注意
ネットワークについて
本機が送信するデータ量に対して十分なネットワーク帯域を確保してください。また、帯域を超えるマルチキャストストリームを流さないでください。マルチキャストストリームによって帯域が専有されると、ネットワーク経由で本機を制御できなくなる場合があります。
本機が送信するデータ量は設定や配信数によって異なります。
送信できるビットレートの上限は40Mbps 未満で、 最大20クライアントまで同時配信可能です。
同一エンコーダーから映像配信を複数行う場合、フレームレートの合計が240fps以下になるよう設定してください。
JPEG のファイルサイズ
本機の JPEG エンコーダーは、JPEG の画質設定に合わせてエンコード時の量子化テーブルを一定に保つため、ファイルサイズはエンコードの設定だけでなく、カメラ映像に応じても増減します。設定できるファイルサイズについては、フレームサイズを参照ください。
H.264/H.265 ストリームのビットレート
H.264/H.265 ストリームのビットレート方式は、VBR(可変ビットレート)または CBR(固定ビットレート)のいずれかの方式を選択できます。VBR 方式はカメラ映像の状況に応じてビットレートが変化します。VBR 方式の場合、画質は安定しますが、ビットレートの予測が困難です。VBR設定時はビットレート設定を超えたデータ量で出力することがあるため、ネットワーク設計やレコーダーの記録媒体の容量に注意してください。CBR 方式はカメラ映像の状況に関係なく、一定のビットレートでエンコードします。CBR 方式の場合、画質が変化しますがビットレートの予測が容易です。 VBR、CBR ともに、目安としてのビットレートを設定できます。
ONVIF について
本機は、ONVIF(Open Network Video Interface Forum)に対応しています。ONVIF は、監視機器のネットワークプロトコルを標準化している団体です。ONVIFでは、監視機器を発見するプロトコル、監視機器の設定を取得・変更するプロトコル、映像音声データを送受信するプロトコルなどが標準化されています。
また、本機は ONVIF profile S/T を満たしています。
ネットワーク帯域が不足した場合
帯域が不足するとクライアントで取得できる JPEG の枚数(フレームレート)が少なくなります。また、映像配信が遅延します。H.264/H.265 の場合、ノイズが入り映像を表示できなくなることがあります。
ネットワークの遅延
クライアントが JPEG を TCP で取得する場合には、クライアントからの ACK を確認しつつ本機は送信します。遅延が大きいネットワークでは ACKを受信するまで送信できないため、フレームレートが低下します。H.264/H.265 の場合、ノイズが入り映像を表示できなくなることがあります。マルチキャストで受信すれば、ネットワークの遅延によるフレームレート低下はなくなります。
ネットワークのジッター
ネットワークのジッターが大きいと、遅延時間の増大、映像のフレームレートの低下が起こります。 H.264/H.265 の場合は、ノイズが入り映像を表示できなくなることがあります。
パケットロス
本機から TCP で映像を取得する場合は、パケットロスが TCP の再送によってリカバリーされます。ただし再送による遅延が大きい場合には、データが欠落し、映像のフレームレート低下が起こります。H.264/H.265 の場合は、ノイズが入り映像を表示できなくなることがあります。
本機からのマルチキャスト送信でパケットロスが起こった場合は、映像のフレームレート低下が起こります。H.264/H.265 の場合は、ノイズが入り映像を表示できなくなることがあります。
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