カメラについて設定するページです。ここで設定される内容は[基本設定2]ページのカメラ項目と連動します。
[カメラ]ページ
TOP“admin”または“operator”でログインした場合に使用できます。
サイドメニューの[詳細設定]をクリックしてメニューを開き、[カメラ]をクリックしてください。
変更した設定を有効にするためには、[OK]ボタンを押してください。
無効な値を入力して[OK]ボタンを押すと警告メッセージが表示され拒否されます。無効な値を変更前の値へ戻したい場合には、[キャンセル]ボタンを押してください。なお、[キャンセル]ボタンを押すと、変更したほかの項目も変更する前の設定値に戻ります。
設定項目

設定値の は工場出荷の値です。
カメラ
カメラID
JPEGのコメントセグメント(項目名:camera)に書き込まれる文字を入力します。
入力可能な文字はアルファベット(大文字、小文字ともに可)、数字、括弧、カンマ、ピリオド、スペース、ハイフンの最大40文字です。日本語の場合は最大20文字です。日本語テキストを設定する場合、設定ページ右上のラジオボタン[Japanese / English (Custom)]にてJapaneseを選択してからテキストを設定してください。
JPEGのコメントセグメントには設定した文字がすべて格納されますが、統合ビューワーでカメラIDを表示するときに、すべての文字が表示されない場合があります。
JPEGファイルフォーマットについては、付属CD-ROM内の「API ガイド」をご覧ください。
シーンファイル
撮影するシーンに適した設定を選択できます。選択できるシーンは下記の8種類です。
[シーンファイル]に記憶している[カメラ]ページの各種設定(カメラIDはのぞく)はカスタマイズすることが可能です。
標準:
一般的な場所
屋内:
室内照明の場所
屋外:
太陽光下の被写体を撮影する場合
アクティブガンマ:
画像の明るさに応じて最適なガンマ補正をかけます。
交通監視:
道路監視など高速で動く被写体を撮影する場合
データ量節約:
ノイズを抑えることによって、VBRまたはVFSのときのデータ量を節約できます。
VBRまたはVFSの設定については、「[エンコード]ページ 」をご覧ください。
カラー固定:
常にカラーで撮影します。昼間の太陽光下など明るい場所で撮影する場合に使用します。
白黒固定:
常に白黒で撮影します。夜間などの暗い場所や赤外光照明で撮影する場合に使用します。
[設定値: 標準, 屋内, 屋外, アクティブガンマ, 交通監視, データ量節約, カラー固定, 白黒固定]
[OK]ボタンを押すと[カメラ]ページの各種設定(カメラIDをのぞく)は、選択したシーンファイルに保存されます。
[初期化]ボタンを押すと選択中のシーンファイルが出荷状態に戻ります。
アイリス
アイリスの収束レベルを設定できます。
オート +1:
“オート”よりもアイリスが明るく収束します。
オート:
通常はこれを使用します。
オート -1:
“オート”よりもアイリスが暗く収束します。
マニュアル:
アイリスの設定値を“0”(絞りきった状態)~“100”(開放)の範囲で調節できます。
[設定値:オート +1, オート, オート -1, マニュアル]
アイリス設定が“オート+1” / “オート” / “オート-1”にて必要な光量が得られないときは“マニュアル”にして調整してください。
AGCが“Mid”または“High”の場合、アイリスをマニュアルで調整してもAGCの働きで明るさが変化しない場合があります。
カラーレベル
色の濃さを調整します。数値を大きくすると色が濃くなり、小さくすると薄くなります。
[設定値:-5 ~ Normal ~ 5]
ブラックレベル
黒レベルを調整します。設定値を“Low”にすると映像が暗くなります。
[設定値:Low, Normal]
ブラックレベルを“Low”に設定した場合、接続機器によっては黒レベルが低くなりすぎたり、黒がつぶれたりすることがあります。
ガンマ
映像の暗い部分の見え方を変えたいとき、ガンマカーブを変更します。
[設定値:1.0, 0.55, 0.45, Active]
アクティブガンマレベル
[ガンマ]を“Active”に設定した場合、[アクティブガンマレベル]を設定できます。
Low:
輝度差の小さな被写体に適しています。
Mid:
LowとHighの中間の効果となります。
High:
輝度差の大きな被写体に適しています。
[設定値:Low, Mid, High]
エンハンスレベル
エンハンス(輪郭強調)の強さを調整します。数値を大きくすると輪郭強調が強くなり、小さくすると弱くなります。
[設定値:-5 ~ Normal ~ 5]
3次元ノイズリダクション
画面上のノイズが軽減されます。Low Mid
Highの順で、ノイズ軽減の効果が高くなります。
[設定値:OFF, Low, Mid, High]
動きのある被写体ではノイズリダクション効果を高めるほど(Low Mid
Highに設定するにつれて)残像が生じやすくなります。
ホワイトバランス
ホワイトバランス調整機能を選択します。
ATW-Wide:
Auto-Tracking White Balance(自動色温度追尾)Wideモードになります。照明の色温度に応じて自動的にホワイトバランスを調整します。(色温度2500 K ~ 8500 K)
ATW-Narrow:
Auto-Tracking White Balance(自動色温度追尾)Narrowモードになります。照明の色温度に応じて自動的にホワイトバランスを調整します。(色温度3200 K ~ 8000 K)
ATW-Full:
Auto-Tracking White Balance(自動色温度追尾)が照明の色温度に応じ、広範囲で自動的にホワイトバランスを調整します。
AWC:
Auto-White Balance Control(オートホワイトバランス調整)モードになります。[AWC R-Gain], [AWC B-Gain]項目に入力された数値がホワイトバランスに反映されます。
[OnePushAWC]ボタンを押すと、本機はこの[カメラ]ページへのすべての変更を保存します。そのあとに、ホワイトバランスの設定をAWCモードに切り換え、現在の映像で最適となるようにホワイトバランスを自動調整し、結果を[AWC R-Gain]および[AWC B-Gain]の欄に反映します。
[設定値: ATW-Wide, ATW-Narrow, ATW-Full, AWC]
[OnePushAWC]を実行する場合は、被写体と同じ照明条件の所で、画面全体に白いものが映るようにして実行してください。
照明や被写体などの状態によっては、[OnePushAWC]を1回実行してもホワイトバランスが期待どおりにならないことがあります。このようなときには、再度[OnePushAWC]を実行してください。
AWC R-Gain
AWCモード時のR(赤)のレベルを調整します。数値を大きくすると赤みが強くなり、小さくすると弱くなります。
[設定値:0 ~ 107 ~ 255]
AWC B-Gain
AWCモード時のB(青)のレベルを調整します。数値を大きくすると青みが強くなり、小さくすると弱くなります。
[設定値:0 ~ 168 ~ 255]
ALC
被写体の明るさに応じて映像レベルを一定に保ちます。動きを優先する[AGC]と画質を優先する[電子感度アップ]の2つがあります。同時に設定した場合は、[優先順位]でどの設定を優先するかを設定します。
AGC
AGC(自動ゲイン制御)の設定をします。被写体の明るさに合わせて、映像の明るさを調整します。
OFF:
AGC機能を使用しない場合
Mid:
光量が不足している場合
High:
特に光量が不足している場合
[設定値:OFF, Mid, High]
[デイナイト]が“オート低”、“オート中”、“オート高”に設定されている場合は“OFF”に設定できません。
AGC機能を使用すると、暗い場所では画面がザラつきます。
電子感度アップ
露光時間を長くして感度を上げる機能です。
被写体が暗くなったとき、感度が自動的に何倍まで上がるかを設定します。
“x16”の場合、“OFF”に比べ16倍感度が上がります。
[設定値: OFF, x2, x4, x8, x16, x32]
感度が上がると、シャッタースピードが遅くなるため、動きのある被写体は不自然なものとなります。
感度が上がると、白っぽくなったり、白点が現れたり、ノイズが目立ちやすくなる場合がありますが、異常ではありません。
シャッタースピードを1/50~1/10000に設定している場合は、電子感度アップは“OFF”以外に設定できません。
電子感度アップを“OFF”以外に設定したとき、蛍光灯や水銀灯などの照明下では、フリッカー(チラツキ)が発生します。これは、電子感度アップの原理上発生するもので故障ではありません。
優先順位
ALC(被写体の明るさに応じて映像レベルを一定に保つ機能)の優先順位を設定します。
Combo:
最適な組み合わせを自動的に選択します。
動き優先:
AGC(自動ゲイン制御)が優先的に機能します。動きの速い被写体に適しています。
画質優先:
電子感度アップ機能が優先的に機能します。画質を重視する被写体に適しています。
[設定値:Combo, 動き優先, 画質優先]
シャッタースピード
シャッタースピードを設定します。
1/30~1/10000:
固定のシャッタースピードになります。
オート(1/30-1/100):
明るさに応じて自動的にシャッタースピードが1/30~1/100のあいだで変わります。
オート(1/30-1/1000):
明るさに応じて自動的にシャッタースピードが1/30~1/1000のあいだで変わります。
オート(1/30-1/8000):
明るさに応じて自動的にシャッタースピードが1/30~1/8000のあいだで変わります。
フリッカレス:
電源周波数が50 Hzの地域でのちらつきを防止するシャッタースピードになります。
[設定値: 1/30, 1/50, 1/60, 1/100, 1/250, 1/500, 1/1000, 1/2000, 1/4000, 1/10000, オート(1/30-1/100), オート(1/30-1/1000), オート(1/30-1/8000), フリッカレス]
“フリッカレス”以外に設定した場合、フリッカーが出ることがあります。
[電子感度アップ]を“OFF”以外に設定している場合は、シャッタースピードを1/50~1/10000に設定できません。
デイナイト
映像を白黒モードにする設定をします。また、低照度時、自動的に白黒モードにする場合のレベルを3段階の中から選択します。
カラー:
常にカラーモードになります。
白黒:
常に白黒モードになります。
オート低:
被写体の信号レベルが低輝度で白黒モードに切り換わります。
オート中:
被写体の信号レベルが中輝度で白黒モードに切り換わります。
オート高:
被写体の信号レベルが高輝度で白黒モードに切り換わります。
[設定値: カラー, 白黒, オート低, オート中, オート高]
IRプリセットAF
白黒モードは可視光域と近赤外光域両方に感度をもつため、光源の種類によっては、カラーモードから白黒モードに切り換えるときにフォーカスがずれることがあります。その場合、“ON”に設定すると、自動的にフォーカスを合わせることができます。
[設定値: ON, OFF]
カメラの設定、被写体や光源の状態によっては、オートフォーカスが合わせられない場合があります。この場合は、手動でフォーカス合わせを行なってください。
照明
白黒モード時に被写体を照らす照明の設定を行います。
通常:
通常の照明はこの設定にします。
赤外:
赤外発光の照明を使用する場合に設定します。
[設定値: 通常, 赤外]
逆光補正
強い光源などが被写体と同じ方向にあるときに設定します。不要な光源が測光エリア外になるように設定します。
OFF:
逆光補正しません。
エリア1~4:
4種類の測光エリアの中から選択します。
[設定値: OFF, エリア1, エリア2, エリア3, エリア4]

逆光補正のエリアは電子ズームには連動しません。