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ネットワークについて

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カメラが送信するデータ量に対して十分なネットワーク帯域を確保してください。また、帯域を越えるマルチキャストストリームを流さないでください。マルチキャストストリームによって帯域が専有されると、ネットワーク経由でカメラを制御できなくなる場合があります。

カメラが送信するデータ量は設定や配信数によって異なります。

送信できるビットレートの上限は約40 Mbpsです。

最大20クライアントまで同時サポート可能です。

フレームレートとフレームサイズ

本機は最大3チャンネルの同時エンコードが可能ですが、設定可能なフレームサイズとフレームレートの組み合わせに制約があります。

組み合わせの制約について詳しくは、以下をご覧ください。

JPEGストリームのビットレート

1枚あたりのJPEGファイルのサイズは、エンコードの設定やカメラ映像によって異なります。“AFS”を選択した場合は、複数のJPEGの平均サイズが目標ファイルサイズになるようにエンコードされます。“VFS”を選択した場合は、JPEGエンコード時の量子化テーブルは一定に保たれ、ファイルサイズはカメラ映像に応じて増減します。

1 枚あたりのJPEGファイルサイズが120 KB であれば、総ビットレートは次のようになります。

120 KB batsu 15 fps = 1800 KB/s = 約14.4 Mbps

“マルチエンコード”を選択している場合には、チャンネルごとにJPEGのファイルサイズが異なる設定も可能です。

例えば、ファイルサイズが30 KB であるJPEGを2 fps、ファイルサイズが10 KB であるJPEGを 3 fps 送信している場合、総ビットレートは次のようになります。

30 KB batsu 2 fps + 10 KB batsu 3 fps = 90 KB/s = 約 0.72 Mbps

H.264ストリームのビットレート

H.264ストリームのビットレート方式は、VBR( 可変ビットレート) またはCBR(固定ビットレート) のいずれかの方式を選択できます。

VBR方式はカメラ映像の状況に応じてビットレートが変化します。VBR方式の場合、画質は安定しますが、ビットレートの予測が困難です。CBR方式はカメラ映像の状況に関係なく、一定のビットレートでエンコードします。CBR方式の場合、画質が変化しますがビットレートの予測が容易です。

VBR、CBR とも、目安としてのビットレートを設定できます。(64 kbps ~ 8192 kbps)

なお、H.264 Baselineは同時に複数のエンコーダに設定することができません。フレームサイズが1280 batsu 720以下でビットレート1.5 Mbps以下を1チャンネルだけ設定できます。

音声のデータ量

送信する音声データのストリーミング本数は最大で2本です。受信する音声データのストリーミング本数は最大で1本です。音声データは1本あたり64 kbpsです。音声のデータ量は次の式で計算できます。

64 kbps batsu 本数

ストリーミング本数はTCPで送信している本数( クライアントの数)、マルチキャストで送信している本数、および受信している本数を合計したものです。例えばカメラが2本の音声を送信し、1本の音声を受信している場合、データ量は次のようになります。

64 kbps batsu 3 = 192 kbps

ネットワーク帯域が不足した場合

帯域が不足するとクライアントで取得できるJPEGの枚数(フレームレート) が少なくなります。また、画像配信が遅延します。H.264の場合、ノイズが入り再生できなくなることがあります。

ネットワークの遅延

クライアントがJPEGをTCPで取得する場合には、クライアントからのACKを確認しつつカメラは送信します。遅延が大きいネットワークではACKを受信するまで送信できないため、フレームレートが低下します。H.264の場合、ノイズが入り再生できなくなることがあります。

マルチキャストで受信すれば、ネットワークの遅延によるフレームレート低下はなくなります。

ネットワークのジッター

ネットワークのジッターが大きいと、遅延時間の増大、画像のフレームレートの低下が起こります。H.264の場合は、ノイズが入り再生できなくなることがあります。

パケットロス

カメラからTCPで画像を取得する場合は、パケットロスがTCPの再送によってリカバリーされます。ただし再送による遅延が大きい場合には、データが欠落し、画像のフレームレート低下が起こります。H.264の場合は、ノイズが入り再生できなくなることがあります。

カメラからのマルチキャスト送信でパケットロスが起こった場合は、画像のフレームレート低下が起こります。H.264の場合は、ノイズが入り再生できなくなることがあります。

使用するプロトコル、ポート番号一覧

カメラでは下記のプロトコル、ポート番号を使用します。ファイアウォールを設置する場合にはこれらのポートを通過させてください。

プロトコル/ポート番号

用途

送信元

TCP/80

JPEG/H.264取得、Web設定ページ、API、音声取得

TCP/554

RTSP

TCP/32040

アラーム送信

TCP/49298

音声データ受信

宛先

TCP/ユーザー設定番号

アラーム送信

UDP/ユーザー設定番号

TCP/20、21

FTP

TCP/25

メール送信

TCP/110

POP(メール送信)

UDP/123

SNTP

UDP/161

SNMP

運用プロトコルについて

ONVIFについて

本機は、ONVIF (Open Network Video Interface Forum) に対応しています。

ONVIFは、監視機器のネットワークプロトコルを標準化している団体です。

ONVIFでは、監視機器を発見するプロトコル、監視機器の設定を取得・変更するプロトコル、映像音声データを送受信するプロトコルなどが標準化されています。

ユーザー名、パスワードの初期値は次のとおりです。

ユーザー名:

admin

パスワード:

jvc

また、本機はONVIF Profile Sを満たしています。

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