> はじめに >

正しくお使いいただくためのご注意

この「正しくお使いいただくためのご注意」は当社製セキュリティカメラ全般についての内容を記載しています。

お客様がお買い上げのカメラによっては、記載されている機能が搭載されていない場合や機能名が異なる場合があります。

電波障害について

この装置は、クラス A 機器です。この装置を住宅環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがあります。
この場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。

VCCI-A

製品セキュリティに関するご注意

弊社では「製品セキュリティに関する基本方針」を定め、製品の安全性の確保に努めています。この「製品セキュリティに関するご注意」をよくお読みのうえ、正しくお使いください。
製品セキュリティに関する基本方針は、下記URLをご覧ください。

https://www.jvckenwood.com/jp/product_security.html

情報セキュリティに関するご注意

本機は、電気通信事業者(移動通信会社、固定通信会社、インターネットプロバイダー等)の通信回線(公衆無線LANを含む)に直接接続することができません。

工場出荷時のユーザー名とパスワードは広く公開されているため、変更せずに使用していると大変危険です。容易に推測されない文字と数字を組み合わせたユーザー名とパスワードに設定してください。また、パスワードは定期的に変更してください。

保管および使用場所について

VN-H658は、屋内用カメラです。屋外での使用はできません。

下記のような場所には置かないでください。

スポットライトなど、高温になる照明器具に近いところ

厨房など蒸気や油分の多いところ

使用周囲温度範囲外の暑いところや寒いところ

エアコンの吹き出し口近くなど直接冷気の当たるところ

火口や温泉場、トンネルの中など腐食性のガスが発生するところ

可燃性のガスを使用するところ

放射線や X 線を発生するところ

変圧器やモーターなど強い磁気を発生するところ

トランシーバーや携帯電話など電波を発生する機器に近いところ

振動、衝撃のあるところ

ほこりや砂の多いところ

窓ぎわなど水滴の発生しやすいところ

明滅をする光源があるところ

プールなど薬剤を使用するところ

海岸付近など潮風による塩害の発生が予想されるところ

直射日光が映るところ

雨や湿気にさらされるところで保管しないでください。屋内用カメラは雨や湿気にさらされるところでは使用できません。屋外で使用する場合は、ハウジングなどを使用してください。

カメラを寒い場所から暖かい室内などへ移動したときに、結露が発生し、動作しない場合があります。この場合は室温にしばらく放置して結露が取れてから、電源を入れてください。

防塵・防水性能 IP66に対応とは、どのような環境下でも浸水しないことを保証しているものではありません。

本機および本機に接続したケーブルが強い電波や磁気の発生するところ(例、ラジオ、テレビ、変圧器、モニターなどの近く)で使用された場合、画像にノイズが入ったり、色彩が変わることがあります。

設置・設定時のご注意

本機の設置は、高所での作業を伴います。設置工事は必ず販売店または専門の工事店にご依頼ください。

設置作業は、けがや事故を防止するため、ヘルメット、安全靴や手袋、保護めがねを着用するなど、設置に適した服装で行なってください。

すべての工事・配線が完了したら、電源を入れる前にもう一度、すべての結線・配線・コネクターが確実に接続できているか、また、極性、配線間違いがないか確かめてください。予期せぬ事故を未然に防げます。

本体落下防止ワイヤーは、必ず確実に取り付けてください。取り付け後は、ボルトやナット、ねじなどの緩みなどがないことを必ず確認してください。

本機を取り付ける天井、壁面などは、本機の荷重に十分耐えられる場所を選び、確実に取り付けられる方法(ねじ、ボルト、ナット、アンカーボルトなど)を選んでください。

本機でSD カードへ記録中に、万一、電源が切れると、停電前1 分ほどの録画映像と録画音声が消失・破壊することがあります。録画録音する場合は、給電機器を無停電電源装置(UPS)によって停電保護された電源に接続してください。

設置時は、必ず電源を切った状態で行なってください。機器の故障や誤動作の原因となることがあります。

各種ケーブルは、次のことに注意して接続してください。VN-H658WPの場合、防水処理を必ず実施してください。

無理に曲げたり、ねじったり、引っ張ったりしない

ケーブルの上に機器本体や重いものをのせない

機器本体やフロントパネルなどに挟み込まない

熱器具に近づけない

お手入れについて

お手入れは、電源を切ってから行なってください。

カメラ外装の汚れは乾いた柔らかい布などでふき取ってください。汚れがひどい場合は、中性洗剤を水で薄めてふき、あとでからぶきしてください。また、シンナーやベンジンなどでふかないでください。表面が溶けたり、くもったりします。

輸送について

カメラの入っていた箱は捨てずに取っておき、輸送する場合はその箱を使用してください。

輸送時の衝撃に耐えるため補助テープで固定しているカメラもあります。カメラの故障防止のため可能な限り元の梱包状態に戻してから輸送することをおすすめします。

パン/チルト機構部が非常に回転しやすい構造のため、輸送時はドームカバー内部のパン/チルト機構部が回転しないようにレンズを水平に向け、レンズ部をテープで固定してから輸送してください。カメラ動作に不具合が発生する場合があります。

省エネについて

長時間使用しない場合は、安全および節電のため電源を切ってください。

電源について

すべての結線が終了してから本機の電源を入れてください。接続コードの抜き差しは電源を切ってから行なってください。

時計機能について

カメラは電源を供給しない状態で放置されていると時刻が初期化されます。初めてお使いになる場合や、時刻が初期化された場合は、時刻の設定を行なってください。時刻を設定しなかった場合、ログ、SDカード記録およびメール送信の時刻情報などが正しく表示されません。

時刻サーバー(SNTPサーバーやNTPサーバーなど)を使用して自動的に時刻合わせを行う機能を搭載したカメラの場合、より正確な時刻で記録するために、時刻サーバーのご使用をおすすめします。

SD カードについて

SDカードは寿命のあるデバイスのため長期間の使用はおすすめできません。保存データの消失・破壊による損害に対する責任は一切負いません。大切なデータはバックアップをお願いします。

SDカードは下記の条件などによって保存データを消失・破壊することがあります。

SD カードに電気的・物理的なショックを与えた場合

データのアクセス中にSD カードを取り出したり機器の電源を切ったりした場合

SD カードが寿命となった場合

映像の再生について

本機のビューワーの録画ボタンとSDカード記録で録画した映像については、オペレーティングシステムごとに下記のプレーヤーで再生を確認しています。

Windows Media Player(バージョン:12)

H.265で録画した映像については、別途ライセンス費用が必要です。

JPEGで録画した映像については、別途Motion JPEG用のコーデックをインストールする必要があります。

フォーカスについて

高倍率レンズを使用しているカメラの場合、温度変化によってフォーカスがずれることがありますが故障ではありません。

フォーカスを合わせる場合は、実際に使用する環境の温度に近い状態で行うことをおすすめします。

使用中の温度変化によってフォーカスがずれる場合は、オートフォーカス機能を使用するか、フォーカスを取り直して使用してください。

オートフォーカス機能はカメラの設定、被写体や光源の状態によっては、フォーカスを合わせられない場合があります。この場合はマニュアルで合わせてください。

オートフォーカスで合わせにくい被写体

輝度が極端に高い(明るい)被写体

輝度が極端に低い(暗い)被写体

輝度が常に変化している被写体(点滅するライトなど)

コントラスト(明暗差)がほとんどない被写体

繰り返しの縦縞パターンがある被写体

動きのある被写体

オートフォーカスで合わせにくい設定

AGCで感度アップし画面がザラついている

電子感度アップで画面の動きが少ない

電子ズーム中で十分な輪郭成分が少ない

ズーム動作について

下記の現象は内蔵レンズの性能によるもので故障ではありません。

マニュアル動作やプリセット選択などによるズーム動作が止まったあとに、フォーカスが動く

マニュアル動作中のズーム動作が滑らかでない

プリセット選択を行なったときのズーム動作中に瞬間的にフォーカスがずれる

音声入出力について

PTZカメラの回転機構や電動レンズの動作時、電源ON/OFF時、SDカード動作時に雑音が発生する場合がありますが、故障ではありません。

マイクゲインの設定値が高い場合、音声に雑音が目立つことがありますが、これは故障ではありません。

免責について

設置説明に従わない不完全な取り付けによってカメラが落下した場合、発生した不便や障害に対する責任は一切負いません。

CMOS撮像素子を使用したローリングシャッター方式のカメラは、PTZカメラや旋回台に搭載するときなどのカメラが動く撮影や動く被写体を撮影する場合に、建物の柱や被写体がゆがみ、実際とは違う映像が出力されますが、撮像素子の特性によるもので故障ではありません。

カメラの映像や音声によりプライバシー侵害などが発生した場合、万一発生した不便や障害に対する責任は一切負いません。

動き検出、妨害検出、異音検出、アラーム入出力などのカメラの機能は、盗難、火災などを防止する機能ではありません。万一発生した不便や障害に対する責任は一切負いません。

弊社はいかなる場合も次の事項に関して一切の責任を負わないものとします。

1本システムに関して直接または間接に発生した、偶発的、特殊、または結果的損害・被害。

2お客様の誤使用や不注意による障害または本システムの破損など。

3お客様による本システムの分解、修理または改造が行われたことによる損害・被害。

4本システムの故障・不具合以外の何らかの理由または原因により、映像が表示できないことによる不便・損害・被害。

5第三者の機器などと組み合わせた拡張システム等による不具合、あるいはその結果被る不便・損害・被害。

6お客様による監視映像(記録を含む)が何らかの理由により公となり、または監視目的以外に使用され、その結果、被写体となった個人または団体などによるプライバシー侵害などを理由とするいかなる賠償請求、クレームなど。

7記録または登録した情報内容が何らかの原因により、消失してしまうこと。

本機で記録した映像(音声)の個人情報の保護について

本機で撮影(録音)された映像(音声)には個人を特定できる情報が含まれている可能性があります。映像(音声)のインターネットなどでの公開は第三者のプライバシー権や肖像権の侵害や、個人情報保護法へ抵触する場合がありますので、十分に取り扱いにご注意ください。

その他

大切な撮影の場合は、必ず事前に動作確認を行なってください。

太陽や明るいライトなどの非常に強い光源にレンズを向けないでください。故障の原因となります。

強い降雨や降雪の場合、霧が発生している場合などの環境条件によっては映像が不鮮明になることがあります。

落雷などにより電源電圧が変動した場合、動作が不安定になったり、故障したりすることがあります。

機器設置などで入出力端子に触れる際にはあらかじめ静電気を除去したあと、作業を行なってください。

強い光源、ハロゲンランプ、電球などの赤外線成分が強い光源では黒色の被写体が紫に近い色に映ることがありますが、レンズの特性によるもので故障ではありません。

動きのある被写体で残像が見える場合がありますが、故障ではありません。

商用電源周波数50 Hzの地域では、蛍光灯照明下(インバーター照明器は除く)のちらつき(フリッカー)を軽減するため、露光設定を"フリッカーレス"や"フリッカー軽減"などに設定してご使用ください。
"フリッカーレス"などに設定しても、非常に明るい照明環境下では、フリッカーが発生することがあります。

ワイド側で撮影すると画面の四隅にケラレ(黒)が発生する場合がありますが故障ではありません。

ご使用になるレンズや被写体によっては逆光の明るい部分や強い光源が内面で反射して画像に映り込むこと(ゴースト)がありますが故障ではありません。画角を調整することで改善することがあります。

ご使用になるレンズや被写体によっては明暗の差が大きい被写体(蛍光灯など)を撮影した場合、明暗の境目が紫色になること(パープルフリンジ)がありますが、これはレンズの特性によるもので故障ではありません。画角の調整や映像(カラーレベル、ブライトネス)の調整をすることで改善することがあります。

AGC や電子感度アップを大きく設定し暗い被写体を撮影すると、ランダムノイズやカラーノイズが発生したり、動きのある映像が見えなくなることがありますが、撮像素子の特性によるもので故障ではありません。

PTZカメラをテレ側で撮影する場合、パンやチルトの動作を行うと画面が振動して見える(回転動作が滑らかでない)ことがあります。この現象はモーター性能によるもので故障ではありません。

PTZカメラやファン内蔵カメラなどの場合に、モーターの動作音が聞こえることがありますが、故障ではありません。

PTZカメラは必ず正しい向きでカメラ部が水平になるように設置してください。カメラの上下を逆さまにしたり、カメラ部を傾けて使用すると正しく動作しません。

その他(共通のご注意)

本機の放熱が不十分になると故障の原因となります。本機周辺の通風を妨げないようにしてください。

本機は電源投入後、ズーム/フォーカスの初期動作を行います。
初期動作が完了するまでに1分~2分程度かかりますが、故障ではありません。

ズームのワイド側で画面の四隅が暗くなる場合があります。その時は少しテレ側にすると解消します。

AGCが動作中、トランシーバーなど強い電波を発生する機器を本機の近くで使用すると、映像にビートなど発生することがあります。トランシーバーなどを使用する場合は、本機から3 m以上はなれて使用してください。

本機をホワイトバランス「ATW-Narrow」、「ATW-Wide」、「ATW-Full」(自動調整)で使用したとき、自動色温度追尾ホワイトバランス回路の原理上、実際の色と多少色合いが異なることがありますが、故障ではありません。

高湿時、急激な温度変化によってドームカバーがくもることがあります。

外来の雑音などによって、アラーム信号ケーブルの長さが50 m以下でもアラームが誤動作を起こす場合があります。その場合は、雑音源からケーブルを遠ざけるなどの処置を行なってください。

マルチキャストを使用する場合は、IGMPv2に準拠したネットワークスイッチを使用してください。

インテリジェント機能搭載のスイッチングハブの一部機種においては、ブロードキャストまたはマルチキャストの抑制機能が付いています。その機能が有効な場合、本機のマルチキャスト画像が正常に閲覧できない場合があります。

ドームカバーは樹脂製です。破損しないよう、取り扱いにご注意ください。

落雷やエアコンの電源投入などによって電源電圧が瞬間的に断たれる、または低下した場合、映像が乱れたりノイズが混入したりすることがあります。

ビューワーで視聴時に音声がずれる場合がありますが、故障ではありません。

3次元ノイズリダクション使用時は、原理上、動きのある被写体で残像が生じることがありますが、故障ではありません。

設置・接続工事終了後、プリセットポジションを設定する前に必ず本機を再起動してください。

長期間同じポジションを監視する場合、水平回転部の接点抵抗の増加によって映像にノイズが発生したり、パソコンからの操作が不安定になることが考えられます。そのため定期的にクリーニングを行うオートクリーニング機能を使用することをお勧めします。

その他(VN-H658WP特有のご注意)

本機を暖かい場所から寒い場所へ移動するような急激な温度変化によっては、ドームカバー内側に結露が発生する場合があります。
この場合は、しばらく放置して結露が取れてから電源を入れてください。

PoE++電源使用時はヒーターが作動します。-10 ℃以下では、PoE++またはAC24V電源を使用してください。

ヒーター使用時、本機の動作周囲温度は-40 ℃~55 ℃ですが、起動温度は-30℃以上です。-30 ℃を下回る環境では起動できません。

本機を低温(-30 °C ~ -10 °C)の環境下で電源を入れた場合、内蔵のヒーターによって内部が温まるまでのあいだ(最長1時間)は、本機にアクセスできません。低温環境下では常時、通電して使用することをおすすめします。

PoE+でご使用になる場合はPoE切り替えスイッチを「PoE+」にしたうえで、ヒータースイッチを「OFF」にして使ってください。このときヒーターはOFFになるため、周囲温度0 ℃以上でご使用ください。また、PoE+の場合はプリセットポジション移動スピードの設定は「中速」以下でご使用ください。

PoE切り替えスイッチの場所

「設定値:PoE+、kuromaruPoE++」

Switch_VN-H658WP_001

ヒータースイッチの場所

「設定値:kuromaruAuto、OFF」

Switch_VN-H658WP_002

周囲温度が仕様の範囲内であっても強風の中の降雪などにより、ドームカバー表面やカメラ本体に厚く積雪や氷が付着し解凍できなくなることがあります。このとき、映像が見えなくなるなどの症状を発生することがあります。凍結の恐れがある場所に設置する場合はご注意ください。

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