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ネットワークについて
本機が送信するデータ量に対して十分なネットワーク帯域を確保してください。また、帯域を超えるマルチキャストストリームを流さないでください。マルチキャストストリームによって帯域が専有されると、ネットワーク経由で本機を制御できなくなる場合があります。
本機が送信するデータ量は設定や配信数によって異なります。
送信できるビットレートの上限は40 Mbps未満です。
最大20クライアントまで同時配信可能です。
フレームレートとフレームサイズ
本機は最大4チャンネルの同時エンコードが可能ですが、設定可能なフレームサイズとフレームレートの組み合わせに制約があります。
組み合わせの制約について詳しくは、「取扱説明書(設定編)」の[設定]- [カメラ]-[エンコーダーで設定できるフレームサイズの組み合わせ表]をご覧ください。
JPEGのファイルサイズ
本機のJPEGエンコーダーは、JPEGの画質設定に合わせてエンコード時の量子化テーブルを一定に保つため、ファイルサイズはエンコードの設定だけでなく、カメラ映像に応じても増減します。
設定できるファイルサイズについては、「取扱説明書(設定編)」の[設定]- [カメラ]- [エンコード]- [JPEG設定時の画質とフレームサイズごとのファイルサイズの目安]をご参照ください。
H.264/H.265ストリームのビットレート
H.264/H.265ストリームのビットレート方式は、VBR(可変ビットレート)またはCBR(固定ビットレート)のいずれかの方式を選択できます。
VBR方式はカメラ映像の状況に応じてビットレートが変化します。VBR方式の場合、画質は安定しますが、ビットレートの予測が困難です。CBR方式はカメラ映像の状況に関係なく、一定のビットレートでエンコードします。CBR方式の場合、画質が変化しますがビットレートの予測が容易です。
VBR、CBRとも、目安としてのビットレートを設定できます。
音声のデータ量
受信する音声データのストリーミング本数は最大で1本です。圧縮方式をG.711に設定したとき、1本あたり64 kbpsです。音声のデータ量は次の式で計算できます。(AAC の場合は 96kbps)
64 kbps x 本数
ストリーミング本数はTCPで送信している本数(クライアントの数)、マルチキャストで送信している本数、および受信している本数を合計したものです。例えば本機が2本の音声を送信し、1本の音声を受信している場合、データ量は次のようになります。
64 kbps x 3 = 192 kbps
ネットワーク帯域が不足した場合
帯域が不足するとクライアントで取得できるJPEGの枚数(フレームレート)が少なくなります。また、映像配信が遅延します。H.264/H.265の場合、ノイズが入り映像を表示できなくなることがあります。
ネットワークの遅延
クライアントがJPEGをTCPで取得する場合には、クライアントからのACKを確認しつつ本機は送信します。遅延が大きいネットワークではACKを受信するまで送信できないため、フレームレートが低下します。H.264/H.265の場合、ノイズが入り映像を表示できなくなることがあります。
マルチキャストで受信すれば、ネットワークの遅延によるフレームレート低下はなくなります。
ネットワークのジッター
ネットワークのジッターが大きいと、遅延時間の増大、映像のフレームレートの低下が起こります。H.264/H.265の場合は、ノイズが入り映像を表示できなくなることがあります。
パケットロス
本機からTCPで映像を取得する場合は、パケットロスがTCPの再送によってリカバリーされます。ただし再送による遅延が大きい場合には、データが欠落し、映像のフレームレート低下が起こります。H.264/H.265の場合は、ノイズが入り映像を表示できなくなることがあります。
本機からのマルチキャスト送信でパケットロスが起こった場合は、映像のフレームレート低下が起こります。H.264/H.265の場合は、ノイズが入り映像を表示できなくなることがあります。
映像の滑らかさについて
フレームサイズが1920x1080、フレームレートが60fpsのとき、ビューワーの映像が滑らかに表示されない場合があります。このとき、記録映像には影響ありません。
使用するプロトコル、ポート番号一覧
本機では下記のプロトコル、ポート番号を使用します。ファイアウォールを設置する場合にはこれらのポートを通過させてください。
受信ポート
プロトコル/ポート番号 |
用途 |
---|---|
TCP/21 |
FTP:SDカードへのアクセス |
TCP/80 |
HTTP:ライブ映像音声の取得、カメラ設定、API、ONVIF |
TCP/443 |
HTTPS:ライブ映像音声の取得、カメラ設定 |
TCP/554 |
RTSP:映像音声配信制御 |
TCP/49152 |
UPnP:ユニバーサルプラグアンドプレイ |
UDP/1900 |
UPnP:ユニバーサルプラグアンドプレイ |
UDP/3702 |
ONVIF:カメラ検索 |
UDP/53152 |
映像マルチキャスト:レシーバーレポート |
UDP/53162 |
音声マルチキャスト:レシーバーレポート |
送信ポート
プロトコル/ポート番号 |
用途 |
---|---|
TCP,UDP/ユーザー定義 |
TCP,UDP通知、メール送信 |
TCP21 |
FTP:静止画の保存 |
TCP/80 |
HTTP:HTTP通知 |
UDP/53 |
DNS:名前解決 |
UDP/ |
DHCP:IPアドレス自動設定 |
UDP/80 |
HTTP:API(カメラ検索) |
UDP/123 |
SNTP:時刻同期 |
UDP/161 |
SNMP:遠隔監視 |
運用プロトコルについて
ONVIFについて
本機は、ONVIF (Open Network Video Interface Forum)に対応しています。
ONVIFは、監視機器のネットワークプロトコルを標準化している団体です。
ONVIFでは、監視機器を発見するプロトコル、監視機器の設定を取得・変更するプロトコル、映像音声データを送受信するプロトコルなどが標準化されています。
また、本機はONVIF Profile S、Profile Tを満たしています。
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